サイドスリップは車検の検査項目にもあり、車のメンテナンスでも重要となってくる部分です。これを調整せずにおくと車は真っ直ぐに走ることができなくなってしまいます。
サイドスリップ調整とは
「ハンドルを真っ直ぐにした状態で走行している車体の左右に滑る量を調整すること」をサイドスリップ調整と言います。サイドスリップとは「横滑り量」のことです。車を真っ直ぐに走らせるには、このサイドスリップ調整が必要になってきます。
サイドスリップを調整するには
タイヤの内側にはハンドルからの操作を伝えるためにタイロッドという棒状部品がついております。このタイロッドの長さを変えることによって、サイドスリッ プを調整することが可能です。タイヤは車体に沿って真っ直ぐにはついておらず、(車体を上から見て)極端にいえば内股かガニ股の状態でついています。内股 やガニ股であるタイヤの角度がタイロッドの調整で変化し、サイドスリップの値が調節されることになります。
実際に自ら調節する場合は、左右のタイヤを合わせつつ微調整するのでとても大変です。内股やガニ股の角度がタイヤにつくと説明しましたが、それは極わずか にしかつきません。はっきりと目に見えるほどの角度ではないのです。作業自体は簡単そうですが、テスター屋やディーラーで調整してもらうことをおすすめし ます。
テスター屋(予備車検場)でのサイドスリップ調整
サイドスリップテスターでの測定と調整をテスター屋(予備車検場)でしてもらうことができます。車検の前に行っておくと良いでしょう。サイドスリップ調整 のみであれば、三千円~五千円ほどでできます。ほかには、ディーラーでの調整も可能です。測定だけだと無料でしてくれる所もあるそうなので、お世話になっ ているディーラーで確認してみましょう。
まとめ
なかなか自身で調整することはないと思いますが、車検の前に予備知識としてサイドスリップ調整を覚えておいてみてください。また、タイヤの摩耗が酷いときはサイドスリップ調整をしてみると良いかもしれませんよ。