車検を受ける場合は、以下の3つの場合があります。
①一般的な車検・・・認証・民間整備工場やディーラーなどに車検を依頼する
②ユーザー車検・・・自分自身で車体検査のために点検・整備をし、運輸支局や自動車検査登録事務所で手続きする
③車検切れ(車検満了日までに車検を受けなかった)になった場合の車検・・・一般的な車検を依頼する、もしくはユーザー車検で受ける
この3つの場合によって必要な書類が異なります。
以下①~③の場合ごとに必要な書類を紹介しますので、参考にしてください。
1.一般的な車検で必要な書類
大多数の人が行っている、認証・民間整備工場やディーラーなどに車検を依頼するパターンです。
車の点検・整備を行ない、必要な書類をそろえると車検の手続きも行ってくれます。
①自動車検査証(車検証)
車検証紛失の場合は、車検を受けた所と同じ運輸支局や自動車検査登録事務所に行って、再発行してもらう必要があります。
途中で引っ越した場合には、変更登録を管轄の陸運事務所で行なってください。
②自動車損害賠償責任保険証明書
いわゆる自賠責保険(強制保険)のことで、任意保険ではありません。
保険証を紛失した場合は、その保険代理店で再発行を依頼してください。
③自動車税納税証明書(継続検査用)
毎年5月末までに納税するように案内がきますが、その納税証明書を紛失した場合は管轄の税務署で再発行をしてください。
軽自動車の場合は管轄が市区町村になりますので、各役所などで手続きしてください。
④定期点検整備記録簿(整備手帳)
普段はまず見ませんが、ダッシュボードの中に車検証などと一緒のファイルに入っています。
⑤使用者(車両の登録名義人)の認印
2.ユーザー車検で必要な書類
整備士の資格を持ってない人は、整備の項目については専門業者に依頼しなければなりません。
それ以外の検査や手続きにおいては、自分自身で行ないます。
その分、認証・民間整備工場やディーラーなどに車検を依頼する場合と比べて、そろえる書類が多くなってきます
①自動車検査証(車検証)
②自動車損害賠償責任保険証明書
旧と新の保険証明書を用意してください。
新保険の手続きは車検を受ける前に必要ですが、車検当日に運輸支局でも継続手続きができる所があります。
③自動車税納税証明書(継続検査用)
④自動車検査表
⑤自動車重量税納付書
⑥継続検査申告書
⑦定期点検整備記録簿(整備手帳)
⑧使用者(車両の登録名義人)の認印
*④~⑥は車検当日の運輸支局や自動車検査登録事務所で用意してください。
3.車検切れになった場合の車検で必要な書類
うっかりして車検が切れた場合は、その状態で車にのると重い法的な罰則とリスクがありますので、そのままでは車に乗れません。
継続してその車に乗りたい場合は、一般的な車検かユーザー車検を行なう必要があります。
まず車検切れの車を動かすためには、自賠責保険に加入し、役所で仮ナンバーを取得してから、車を車検工場まで搬送する必要があります。
そのときにはまた別の書類が必要ですが、車検関連の書類は、上記の一般的な車検とユーザー車検の場合と同様です。
*1.~3.に共通する注意事項
車検を受ける場合には、違反金を滞納し催促されている状態であると「車検拒否制度」により車検を受けることができません。
その場合は、違反金を納付したときに受け取る「領収書」か、滞納処分を受けたあとに納付した「納付・徴収済確認書」が必要です。